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第16回哲学カフェ参加者募集 テーマ:「反出生主義」とは?

○日時:3月19日(土)13:00~14:00 ○場所:南海高野線堺東駅周辺のカフェ ○申込:3月18日(金)20:00までに、主催者まで連絡。 ○集合:3月19日(土)12:45、南海高野線堺東駅改札前(北野田方面側) ○目印:緑の本(河野哲也「ゼロからはじめる哲学対話」) ○費用:参加費無料。ただし、カフェでの飲食代は自己負担でお願いします。 〇備考:蔓延防止措置や緊急事態宣言等が発令された場合は、オンライン開催に変更となります。 ○テーマ:「『反出征主義』とは?」 ○参加条件 1 哲学に興味のあること。(専門知識や学習歴は不問) 2 「対話を通した探求」という方法論に同意すること。 3 特定の立場を正統と見なしたり、他者に強制したりしないこと。 ○ルール 1 自分の意見は、分かりやすく、簡潔に発言する。 2 他人の意見は、きちんと聞いてから、質問や意見をする。 3 対話を聞くだけの参加も認め、発言は強制しない。 ○参考 前回の活動報告は下記を参照してください。 https://south-osaka-philosophy-cafe.blogspot.com/2022/02/blog-post.html

第15回哲学カフェ活動報告 テーマ:「健康」とは?

○日時:2022年2月19日(土)13:00~14:00 ○場所:オンライン開催 ○参加者 淡野(40代男性) Mさん(20代男性) Tさん(30代男性) Kさん(30代女性) ウルフさん(50代男性) ○テーマ:「健康」とは? ●「健康」を巡る議論 ・哲学においては、「健康」ということについて、色々な切り口がありますが、現代においては余り中心のテーマではなく、医学の哲学や生物学の哲学等で議論されている程度です。 ・古代哲学、例えば、エピクロス派では、肉体に痛みのない「アポニア」、心が乱されない「アタラクシア」等が理想とされました。また、肉体を健康にするのが医術であるように、魂を健康にするのが哲学だとされていました。 ・また、医学の哲学では、分析哲学の概念分析手法を使って、「健康」という概念がどのように定義、または運用されているかの分析を通して、健康が議論されています。 ・では、皆さんはどういう切り口で健康を扱ってみたいでしょうか? ●「消極」と「積極」 ・先ほど、痛みがないのが「健康」という説を紹介して頂きましたが、私はもっと活力があるとか、丈夫であるとかが「健康である」ということではないかと思います。 ・そこは論者によって議論が分かれるところです。エピクロス派のように苦痛がないことが健康という立場もあれば、仰るように、より元気であることを健康という立場もあります。 ・ニーチェは確か、自分から苦痛や脅威を選ぶことができるのが健康の証であるみたいなことを言っていたと思います。 ・出典は忘れましたが、そういう主張をニーチェがしていたと私も読んだ覚えがあります。 ・ですから、「健康」を定義する際に、病気や苦痛がない、つまりプラス・マイナス・ゼロの状態を健康と考える消極的な立場が一方であります。他方で、活力に溢れているとか、過酷な環境に耐ええる強健さであるとか、病気や苦痛がないことを超えて、生命が活発な状態を健康と考える積極的な立場があります。 ●「健康」の「基準」 ・私はそもそも「健康」とは個人の主観でしか決められないと考えています。恐らく、万人に当てはまる健康の基準等というものは存在しないでしょう。 ・私もそれに近い考えを持っていて、例えば、生まれつき病弱な人と、生まれつき頑健な人では、「自分が健康だ」と感じる基準は違うと思い...