投稿

1月, 2022の投稿を表示しています

第15回哲学カフェ参加者募集 テーマ:「健康」とは?

○日時:2月19日(土)13:00~14:00 ○場所:南海高野線堺東駅周辺のカフェ ○申込:2月18日(金)20:00までに、主催者まで連絡。 ○集合:2月19日(土)12:45、南海高野線堺東駅改札前(北野田方面側) ○目印:緑の本(河野哲也「ゼロからはじめる哲学対話」) ○費用:参加費無料。ただし、カフェでの飲食代は自己負担でお願いします。 〇備考:蔓延防止措置や緊急事態宣言等が発令された場合は、オンライン開催に変更となります。 ○テーマ:「『健康』とは?」 ○参加条件 1 哲学に興味のあること。(専門知識や学習歴は不問) 2 「対話を通した探求」という方法論に同意すること。 3 特定の立場を正統と見なしたり、他者に強制したりしないこと。 ○ルール 1 自分の意見は、分かりやすく、簡潔に発言する。 2 他人の意見は、きちんと聞いてから、質問や意見をする。 3 対話を聞くだけの参加も認め、発言は強制しない。 ○参考 前回の活動報告は下記を参照してください。 https://south-osaka-philosophy-cafe.blogspot.com/2022/01/blog-post_16.html

第14回哲学カフェ活動報告 テーマ:「幸せ」とは?

○日時:2022年1月15日(土)13:00~14:30 ○場所:「Cafe伊太利庵堺東店」 ○参加者 淡野(40代男性) Mさん(20代男性) Tさん(30代男性) ウルフさん(50代男性) ○テーマ:「幸せ」とは? ●「幸せ」を巡る議論 ・哲学においては、「幸せ」ということについて、色々な切り口があるのですが、現代においては、大まかに3つの考え方に整理されると言われています。 ・第一は、快楽説です。自分が快楽を感じる、あるいは不快を感じないのが幸福だという考え方です。この考え方は素朴かつ単純で、古くからある説得力のあるものです。 ・第二は、欲求実現説です。それが快か不快かに関わらず、自分の望んだ事態が実現するのが幸福だという考え方です。この考え方も昔からある考え方ですが、経済学における「選好説」と結びつき、現在では強い影響力を持っています。 ・第三は、客観的リスト説です。前の二つが本人にとってどうかという主観に関わるものだったのとは対照的に、健康や安全等、幸福は複数の客観的要素によって構成されるという考え方です。この考え方も伝統的に根強いものですが、リストの中身である複数の客観的要素の内容や数については一致した見解はありません。 ・それでは、皆さんの見解を順番にお聞きしていきましょう。 ●「幸せ」についての見解 ・私の考えとしては、アリストテレスの「ニコマコス倫理学」での幸福の定義とほぼ同意見です。アリストテレスは、生まれや資産、友情等の客観的要素だけでなく、主観的側面である理性的活動を重視しました。その意味で、哲学における幸福論は古代ギリシア以降、あまり特段の発展をしていないかもしれません。 ・私の考えは、幸せは主観的なものだというものです。そして、逆説的な話になりますが、「幸福とは何か?」と問うた時点で、幸福ではなくなると思います。本人が幸福な時は、幸福かどうか等と自問したりはしないでしょうから。 ・私の考えは、幸せは不快または苦痛のない状態というものです。ですから、本来は、波風の立たない平凡な生活こそが幸せだということです。ただし、人間は慣れる生き物なので、そのような平凡で安定した状態を、次第に苦痛に感じるようになっています。ですから、人間は幸せを感じるために、常に変化を強いられるということになります。 ●「主観」と「客観...