投稿

11月, 2021の投稿を表示しています

第14回哲学カフェ参加者募集 テーマ:「幸せ」とは?

○日時:1月15日(土)13:00~14:00 ○場所:南海高野線堺東駅周辺のカフェ ○申込:1月14日(金)20:00までに、主催者まで連絡。 ○集合:1月15日(土)12:45、南海高野線堺東駅改札前(北野田方面側) ○目印:緑の本(河野哲也「ゼロからはじめる哲学対話」) ○費用:参加費無料。ただし、カフェでの飲食代は自己負担でお願いします。 ○テーマ:「『幸せ』とは?」 ○参加条件 1 哲学に興味のあること。(専門知識や学習歴は不問) 2 「対話を通した探求」という方法論に同意すること。 3 特定の立場を正統と見なしたり、他者に強制したりしないこと。 ○ルール 1 自分の意見は、分かりやすく、簡潔に発言する。 2 他人の意見は、きちんと聞いてから、質問や意見をする。 3 対話を聞くだけの参加も認め、発言は強制しない。 ○参考 前回の活動報告は下記を参照してください。 https://south-osaka-philosophy-cafe.blogspot.com/2021/11/blog-post.html

第13回哲学カフェ活動報告 テーマ:「働く」とは?

○日時:2021年11月20日(土)13:00~14:30 ○場所:「Cafe伊太利庵堺東店」 ○参加者 淡野(40代男性) Tさん(30代男性) ウルフさん(50代男性) ○テーマ:「働く」とは? ●「働く」を巡る議論 ・哲学においては、「働く」ということについて、色々な切り口があるのですが、皆さんが扱いたいテーマはどういったものでしょうか。 ・私は「働く」ことと健康の関係なんかを扱ってみたいです。 ・私は金儲けのためだけに働くのは嫌だけれども、社会貢献のために働くのは楽しいと感じる。ここら辺の違いについて話しあってみるのはどうですか。 ●「働く」ことの類型 ・まずは、「働く」の類型について話してみましょう。ハンナ・アレントによれば、生存のための「労働」、社会のために有形のものを作り出す「仕事」、社会のために無形の様々な行為を行う「活動」という三類型に人間の行動は分けられるそうです。 ・先ほどの話に当てはめるなら、金儲けのために「働く」のが「労働」、社会貢献のために「働く」のは「仕事」か「活動」になるでしょう。 ・実際に我々が「働く」ことを考えた場合、そんなに綺麗に分けられないと思います。 ・勿論、これらは理念型ですので、一つの「働く」ことが、同時に「労働」の側面と「仕事」や「活動」の側面を持っているということはあり得ます。とは言え、普通に我々が平日に「働く」時は「労働」の側面が大きいでしょうが。 ・その意味で、私は「余暇」というものが重要になってくるのではないかと思います。 ●「余暇」と「不足」 ・確かに、「労働」があるからこそ、「余暇」の価値が高まることになります。人間は何事も相対的な評価でしか物事を感じることができません。完全な経済的余裕があって、何の不安も不満もなければ、人間は何もしようとしなくなるでしょう。 ・それはどうでしょうか。例えば、古代ギリシアでは、労働は奴隷が担い、自由民は労働から解放されて常に「余暇」の状態だったにも関わらず、哲学に励んでいたのではないでしょうか。純粋な好奇心を動機に真理を追究するのは、不安や不満とは無関係だと私は考えます。 ・私の考えでは、そのような純粋な好奇心ですら、何らかの不安や不満が根底にあるということです。生き物は自分の生存に脅威を感じたり、有利に働いたりするからこそ好奇心のよう...