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第12回哲学カフェ参加者募集 テーマ:「食べる」とは?

○日時:10月16日(土)13:00~14:00 ○場所:南海高野線堺東駅周辺のカフェ ○申込:10月15日(金)20:00までに、主催者まで連絡。 ○集合:10月16日(土)12:45、南海高野線堺東駅改札前(北野田方面側) ○目印:緑の本(河野哲也「ゼロからはじめる哲学対話」) ○費用:参加費無料。ただし、カフェでの飲食代は自己負担でお願いします。 ○テーマ:「『食べる』とは?」 ○参加条件 1 哲学に興味のあること。(専門知識や学習歴は不問) 2 「対話を通した探求」という方法論に同意すること。 3 特定の立場を正統と見なしたり、他者に強制したりしないこと。 ○ルール 1 自分の意見は、分かりやすく、簡潔に発言する。 2 他人の意見は、きちんと聞いてから、質問や意見をする。 3 対話を聞くだけの参加も認め、発言は強制しない。 ○参考 前回の活動報告は下記を参照してください。 https://south-osaka-philosophy-cafe.blogspot.com/2021/09/11.html

第11回哲学カフェ活動報告 テーマ:「可能世界」とは?

○日時:2021年9月25日(土)13:00~14:00 ○場所:オンライン開催 ○参加者 淡野(40代男性) Mさん(20代男性) ウルフさん(50代男性) ○テーマ:「可能世界」とは? ●「可能世界」を巡る議論 ・哲学においては、「~は必然である」、「~は可能である」、「~は偶然である」等の推論や反実仮想を巡る議論が繰り返し行われ、それらの議論は伝統的に「様相」(Modality)と呼ばれてきた。 ・西洋哲学において、様々な可能性が無数にあること、この現実世界と他の可能な世界との関係等について議論を始めたのはライプニッツとされる。ちなみに、ライプニッツによれば、神の心の内には無数の可能世界が存在するが、実現しているのは最善の世界である現実世界のみということになる。 ・この「可能世界」や「様相」を巡り議論が活発化したのは、デイビッド・ルイスが無数の可能世界が物理的に実在することを前提とする「様相実在論」を主張して以降である。 ●「可能世界」という概念について ・私は「可能世界」という概念そのものに疑念を感じているし、これらの議論そのものに余り意味を感じない。そもそも、ある事象や結果について、現代の科学が「必然」か「偶然」か等を決定できると思えない。 ・私は「可能世界」という概念は非常に面白いと考えている。現実とは異なる可能性について色々と想像することはそれだけで楽しい。また、自分の日常を振り返っても、偶々上手くいっただけで、失敗することがあり得たようなこと、逆に、運悪く失敗したが、成功していたかもしれないこと等の経験は普通にあると思う。 ・私は「可能世界」を想定することで、性質や存在といった伝統的な哲学の概念等に別の解釈が可能となることや、世界とか現実とかをどう考えるかという議論の前提が広がることそのものが楽しいと感じる。 ●「様相論理」と「可能世界」 ・「様相論理」は「述語論理」を拡張した論理学である。述語論理における全称量化子(「全てのxについて」)と存在量化子(あるxについて)が否定(~でない)で互いを規定しあうように、様相論理における必然性演算子(~は必然である)と可能性演算子(~は可能である)が否定で互いを規定する。「可能世界」は、この「様相論理」と「述語論理」の論理構造の類似から、必然性演算子を「すべての可能世界について」...