第8回哲学カフェ活動報告 テーマ:「意味」とは?
○日時:2021年6月19日(土)13:00~14:00
○場所:オンライン開催
○参加者
淡野(40代男性)
Kさん(30代女性)
Tさん(30代男性)
ウルフさん(50代男性)
○テーマ:「意味」とは?
●「意味」を巡る議論
・「明けの明星」と「宵の明星」は、同じ「火星」を指し示すが異なる意味を持つ。
・「現代のフランス国王」のように指示対象はない言葉は意味を持つか?
・「神」や「美」等、指示対象があるかどうか明らかでないもの、あるいは架空の対象を扱う言葉や活動は無意味なのか?
●宗教と芸術
・「宗教」や「芸術」等、指示対象が不明瞭、あるいは架空の対象を扱う文化や活動にも何らかの意味があると思う。
・物理的な指示対象、あるいは科学的に測定可能な対象を取り扱う活動のみを有意味とし、それら以外を無意味とするのは乱暴に過ぎる。
●意味と無意味
・世界に存在するものは、存在している以上、人間に理解できるかどうかに係らず、何らかの必要性、つまり存在する意味があると思う。
・「あらゆるものに意味がある」という言い方は、「あらゆるものに意味がない」ということと等価であるように感じる。
・「あらゆるものに意味がない」からこそ、「何らかの主観によって意味と無意味の境界が引かれる」と考える。
・仏教における「空」や老荘思想における「道」のように、東洋思想は「あらゆるものに意味がある」と「あらゆるものに意味がない」を等しいとみなす傾向があるように思う。
●意味を問う意味
・個別の対象や課題について、有意味か無意味かを問うことは良いが、一般論として有意味と無意味を取り扱うことは胡散臭く感じる。
・有意味と無意味の境界は、何らかの主観、例えば個人や共同体の観点に立脚して引かれるものなので、「有意味と無意味の境界」を取り扱うことは意味があると思う。
○今後の方針
・次回開催予定:7月17日(土)13:00~14:00
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